見出し画像

「エゴを出せる組織にするために良質なインプットを」プロダクトの課題を解決する組織とエンジニア像|CTO荒井和平

こんにちは。ぼっち人事の戸澤です。
先日は、システム開発本部の座談会の様子をご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?

今回はCTOの荒井に焦点を当ててご紹介させていただきます。

執行役員CTO システム開発本部長 荒井 和平
東京工業大学 経営システム工学科卒
大学在学中からITスタートアップでエンジニアとしてインターンし、求人サイトの開発やECサイトの開発を主導。新卒で株式会社ドワンゴに入社し、ニコニコ静画サービスにおいて、Web開発を担当。また、関連サービスのニコニコ漫画アプリではiOS開発に参加。当アプリは両プラットフォーム(iOS、Android)累計100万ダウンロードを突破。2017年1月にM&Aクラウドに参画。

ぼんやりと上を目指したいと思っていた。M&Aクラウドまでの道のり。

昔から上昇志向が強かったのかもしれません。

高校時代は、上を目指そうと一生懸命勉強して東工大に入学しました。しかし、入学してみたらそこまで必死にならなくても入学できている人たちがたくさんいました。そうすると「この人達に勉強で勝っていくのではなく、違う道の方が活躍の場があるのでは?」と思うようになりまして、大学2年生の時に起業サークルに入りました。専攻が経営システム工学科だったこともあり、経営にとても興味があったからです。実は及川(M&Aクラウド代表取締役CEO)と出会ったのもこの起業サークルでした。

結局、僕は起業サークルで仲間を募りはしたものの、活動を形にするまでには至らず、2ヶ月でチームは解散してしまいました。ただ一方で、このサークルのWebサイト構築などを手掛けているうちに、「プログラミングを活かして何か役に立つことをしたい」という気持ちが強くなっていき、スタートアップでエンジニアとしてインターンを経験しました。

大学卒業後は新卒で株式会社ドワンゴに入社し、エンジニアとしての基礎を学びました。ドワンゴに入社をして3年目を迎えた2016年末頃、及川から久しぶりに連絡があり、会うことになりました。ちょうど業務に飽きが来ているタイミングでもありました。

久しぶりに会った及川は、ひたすら熱く夢を語っていて、その内容はとても壮大で、ものすごく惹きつけられました。会社売買というビジネスのスケールの大きさと、M&A業界におけるIT活用度の低さが決め手となり、M&Aクラウドにジョインすることを決めました。及川の久しぶりの連絡から3週間足らずのことでした。

紆余曲折だった「M&Aクラウド」リリースまでの道のり 

入社初日は当日オフィスに届くはずのPCがまだ届いていないということで、配達所まで歩いて取りにいくという出来事から始まりました。さすがスタートアップだなあと思いましたね。

コーポレートサイトの作り直しから始まり、資金調達のための投資家探しまでやりました。その後、現在のサービスコンセプトが固まるまでには、先日もお話しした通り、かなり紆余曲折の長い道のりがありました。(※下記記事ご参照)

2018年4月、ようやくリリースにこぎ着けたのが現在の「M&Aクラウド」です。ローンチから半年経たずして、プラットフォーム上での会社売買が実際に成立しました。その時は本当に感動しました。今もそのことがプロダクト開発の自信につながっていると思います。

CTOに就任 開発組織・メンバーとの向き合い方

サービスリリース直前である2018年3月にCTOに就任しました。2018年8月には2人目のエンジニアとしてドワンゴ時代の同期が入社してくれました。

2021年9月現在、エンジニア組織は僕を含めて7人に増えましたが、人が増えることに対して苦労というものは感じていません。メンバーと接する上で気を付けていることは素直になること。相手の考えは否定せずに、まずは受け入れるようにしています。

ただし、それは相手が言うことにすぐに同意するということではありません。僕の考えと違うときには、「なんでそう思うの?」と尋ねたり、「僕はこう思っているよ」と率直に伝えたり、ときには「僕がそうは思わないのはなぜかというと~」と理由を説明したりしています。どちらが合ってるとか間違っているかという話ではなく、認識のズレを見つけて方向性を合わせることが目的です。

最近感じるのは、自分もみんなももっとエゴを出していいのかなということです。ただ、なんでもエゴを出せば良いというわけではありません。「何か違うな」と感じた時に、それを言語化をして他者に伝えることは重要だと思うのですが、感覚で違うと思っているのに、「ロジックで積み上げるとそれが正しいから」という理由で「違うと思いつつもやる」というのが良くないということです。エゴを出すためには、インプットが必要だと思います。インプットが足りないと「何か違う」という違和感を感じることができないからです。そして、そのインプットも良質なものである必要があると考えます。良質なものをインプットして、良質を見極める感覚を養っていきたいですね。

テクノロジーの力でM&Aのプロセスを全体からアップデートしていくために

初期のプロダクト作りの話をすると、1個目を潰したこともあったので、技術選定では大きなチャレンジはしませんでした。2個目も潰すかもしれないという気持ちがあったので。たくさん勉強して調べてから作るというより、僕が昔から慣れ親しんでいた言語を使って早く作ることに決めました。PHPとLaravel、あとAWSは当時から現在まで使い続けています。

一方、初期からの変更点としては、サーバー・検索サーバーを増やしたこと、フロントエンドをNuxt.jsに変えたことが大きなところです。新しい技術を使いたかったからというよりは、ユーザー数が増えてたくさんのデータを扱うことになり、メールも大量に送る必要が出てきた中で、スムーズにサービスを提供できる体制をつくるために意思決定しました。

「M&Aクラウド」のプラットフォームでは、ユーザーに売上高や営業利益など多くの数値情報を入力していただく必要があるのですが、それが簡単にできるようにするには、フロントエンドをリッチにする必要があったからです。

現在、ありがたいことに売り手と買い手の登録数が増え、売り手と買い手のマッチングもどんどん増えてきています。それは良くも悪くもカスタマーサクセスのメンバーが、たくさんサポートしているからという側面もあります。これからは、最適なマッチングをシステムの力で機械的に作り出せるようにしていきたいと思っています。

売り手はM&Aが初めてであることが大半なので、どんな買い手が自社に合うのか等のイメージをするのがなかなか難しいものです。そういった中でM&Aの知識がなくても直感的に使える検索軸や、分かりやすい募集ページを提供していくことでサポートができると考えています。

先日リリースした新機能も、このような考えから提供に至っています。

マッチングから成約に至るまでのサポートに関しても、まだまだ課題が残ります。売却を進める上で、価格の交渉や資料の作成・提出、契約書周りのコミュニケーション等、売り手の負担になる部分が多くあります。
僕は、これらの課題解決のカギはプロダクトにあると思っており、今後の大きなチャレンジです。

データ分析の重要性が急上昇中

M&Aクラウドの売り手は登録をしてからすぐに売却を進めるとは限りません。ユーザーはプラットフォーム上で他社の成約インタビューを読んだり、買い手企業の募集内容を確認したり、弊社のカスタマーサクセスチームとコミュニケーションをしたりしながら、徐々に売却の意思を固めていきます。

そのそれぞれのフェーズに合わせて、システム上で最適な提案・推薦ができるようにしていきたいと考えています。そのためにはデータをしっかり管理して分析できるという状態にする必要があります。

M&Aでは、私たちが全く想定しなかったような買い手と売り手がマッチングし、成約に至るということがよくあります。推薦システムでは、このような思いがけない素敵な出会いをセレンディピティと呼んでいます。こういったマッチングをプロダクトで提供していけたらと考えています。

また、M&Aでは、マッチングから成約まで短くとも2〜3ヶ月、長いと1年以上かかりますので、マッチングの要因を分析するには、長期に渡るデータを分析していくサイクルが必要になります。

これらを強化し提供するために、今後はデータエンジニアリングや機械学習に強い方にも弊社に来ていただきたいと思っています。

僕は飽き性なので、すぐ上を目指したくなったり、新しいことをやりたくなってしまいます。ですが、M&Aクラウドに入社してからは、今のところ飽きたということは一度もないです。飽きてる暇なんかないくらいのスピードで成長している会社だと思いますし、その速度が落ちないように今後も全力を尽くしていきます。

エンジニア仲間募集

M&Aクラウドではエンジニアを積極採用中です。エキサイティングな環境でぜひ僕と一緒にM&Aに流通革命を起こしましょう!ご連絡お待ちしています!

この記事が参加している募集

社員紹介

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

もし良ければM&Aクラウドのサービスサイトを訪問していただけると嬉しいです!