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“サステイナブルなM&A”を紹介する新連載「UPDATE ENTREPRENEUR」始めます!

M&Aクラウドの及川です。M&Aをアップデートしていきます。

「UPDATE M&Aクラウド」では、新連載「UPDATE ENTREPRENEUR」をスタートします。開始に先立ち、私が長年温めてきた本企画の狙いと背景について、簡単にご紹介します。

M&Aの成功とは?売却額だけで測る時代は終わった

一代で歴史を変えた起業家たちの歩みをたどると、M&Aがステップアップの大きな契機になっています。

イーロン・マスク氏はテスラ参画以前に、オンラインコンテンツ制作のZip2、決済サービスのPayPalという2社の設立と売却を経験。Zip2の売却では2,200万ドル、PayPalの際は2億ドル弱を手にして、次のビジョンに挑戦する元手にしています。ソフトバンクの孫正義氏は、ヤフー、ZOZO、アスクル、LINEなど有力企業を相次いで仲間に迎え、巨大グループをつくりあげてきました。

超ビッグネームに限らず、M&Aを活用してキャリア開拓した事例は、すでに多数出てきています。イーロン・マスク氏のように、シリアルアントレプレナー(連続起業家)として次々とユニークな事業を立ち上げる人もいれば、エンジェル投資家として後輩の起業家を育てる立場に回る人もいます。また、M&A後も元の会社に残り、親会社からも高い評価を得て、最終的には親会社を率いるポジションを務める人もいます。

M&Aで、起業家は金銭面のリターンを得られると同時に、次のチャレンジを資金的にも経験的にもレベルアップした状態で始めることが可能になります。また、対象企業や事業も、新たな親会社のもとでより安定的な経営、ときには飛躍的な成長が期待できます。

一方で、いまだにM&Aといえば「高く売った人が勝ち」と見られがちな状況があることも事実です。IPOを果たした起業家を取り上げた記事はメディアにあふれているのに対し、M&A経験者に関する情報はまだまだ少ないと感じます。

M&Aクラウドでは「UPDATE M&A」(※)を掲げ、スタートアップと起業家の成長につながるM&Aのあり方を発信してきました。これまで成約事例やトレンド解説を中心にしてきましたが、新たに起業家のキャリアにフォーカスし、M&Aというイベントがもたらし得るさまざまな影響を紹介していきたいと思います。

※M&Aの概念をアップデートしていくことを目指すキャッチフレーズ。このオウンドメディア名「UPDATE M&Aクラウド」はこれをもじったものです。

求めたのは「夢への最短距離」。連続起業を選択した私の場合

個人的な話をすると、実は私自身、学生時代に1社目を起業した当時は、M&Aにはほとんど関心を持っていませんでした。現実的な選択肢として意識するようになったのは、たまたま身近な先輩起業家がM&Aしたと聞いたことがきっかけです。

その先輩も学生起業で、私と同様に自己資金のみで会社運営していましたが、それでいながら「Googleを超えたい」と壮大な目標を掲げている点も、私と重なっていました。2011年頃は、まだVCが活性化していなかったこともあり、少額資金で勝負できるニッチな領域で、比較的利益の出やすいビジネスにチャレンジすることが、スタートアップの定石でした。

あるとき、先輩の会社の社員総会に参加させてもらう機会があり、参加者の熱量の高さに感動したのですが、M&Aのニュースを聞いたのはそのわずか数カ月後。IPOを目指すものと思い込んでいたので、びっくりしました。

本人に聞くと、「本気でGoogle超えを目指すなら、今の事業の延長で行くよりも、一回リセットした方がむしろ早いと思った」とのこと。その頃、自社事業のメインが受託開発になり、「歴史に名を残したい」という個人的な夢とのギャップに悩んでいた私も、深く考えさせられました。

結果的に、私も当時の会社を売却し、2社目としてM&Aクラウドを立ち上げることになったわけですが、これは私にとっては最良の選択だったと思っています。今、M&Aクラウドでは、「時価総額10兆円」という大きな目標、そして社会課題解決に向けた熱意を共有するメンバーたちと共に、やりがいのあるチャレンジができています。今後の展開次第で、「歴史に名を残す」ことも不可能ではないテーマを得て、ここに人生を懸けるつもりです。

もちろん、人によっては「夢への最短距離を取る」ことより、別の観点に重きを置く場合もあるでしょう。大切なのは、自分の価値観に合ったキャリアをつくっていくために、さまざまな選択肢が存在していることを知っていることです。

私は1社目の売却時、企業評価の相場に関して不確かな情報しか持っておらず、類似企業の1/4程度で売却するという失敗を犯しています。同じ失敗をする人を減らしたい思いから、ここ数年、スタートアップM&Aの価格算定に関する情報発信にも力を入れてきました。

同じように、M&Aを「その時点までの軌跡をいったんリセットし、新しい挑戦をスタートさせる」手段として活用できることも、こちらは私自身の成功体験をもとに広めていきたいと考えています。「そんな選択肢を知っていたら、あのとき別の道を選んでいたのに…」と後悔をする人をなくしていきたいのです。

「サステイナブルなM&A」が増えれば、スタートアップ界が活性化する

ここまで書いてきたように、M&Aの成否は、「高く売った者が勝ち」という単純なスケールでは測れません。では、私の考えるよいM&A、起業家と会社の成長につながるM&Aを何と呼ぶべきか――あえて言うなら「サステイナブルなM&A」かもしれません。

地球環境の話で言うと、欧州の中でも環境配慮の進んだドイツでは、環境負荷の高い交通手段である航空機を避ける人が増えているとか。「環境保全への協力は一人ひとりの責務」という意識の高さに驚かされます。

スタートアップエコシステムもまた、関係者の行動次第で、将来の発展可能性が左右されます。「高く売った者が勝ち」「高く買ってしまった者は負け」のゲーム感覚がスタンダードになってしまうようでは、私の考える「よい買い手」――M&Aを繰り返しながら経験値を高め、M&A先を伸ばしていくことに長けた買い手は育ちにくいでしょう。

一方で、売り手にとって不利なM&A、将来性を加味した適正な評価を下回るM&Aが多くなると、今度は優秀な起業家が次のチャレンジをしたり、エンジェル投資家として次世代の起業家を育てたりするサイクルも鈍っていきます。高いリターンを期待しにくくなれば、VCの投資意欲にも影響するでしょう。

かつての私のように、自分の夢と現状とのギャップに密かに悩んでいる起業家にとって、その悩みは人にはなかなか打ち明けられないもの。社員を雇っている場合は、特にセンシティブな話題です。手近な人に相談したところで、その人に参考になるような経験値があるとは限りません。

本連載では、そんな起業家の悩みに答えてくれる、経験豊富な先輩たちを紹介していきます。人選にあたっては、自身の理想のキャリアを追求すると同時に、関係者全員がハッピーになるM&Aを実現した起業家たちに登場いただきます。そうした方々の生の声をご紹介することで、「高く売った」だけの起業家ではなく、「サステイナブルなM&A」を実現した起業家に注目が集まるように――それが私の考える「UPDATE ENTREPRENEUR」です。

記事の末尾には、登場した起業家への連絡先も記載しますので、「この人に相談したい!」と感じた方は、ぜひ直接連絡してみてください。本連載が先輩起業家から後輩起業家へ、「サステイナブルなM&A」の経験を伝えていく場として機能していくことを願っています。

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