
【MACAPメンバー紹介】村上祐也 | 大手証券投資銀行部門出身
皆さんこんにちは。経営企画本部の藤原です。M&A Cloud Advisory Partners(以下、MACAP)は、投資銀行や総合商社出身のプロフェッショナルが集まり、M&Aや資金調達の領域で一丸となってクライアントを支援いたしております。
本企画では、大企業からM&Aクラウドに転じ、M&Aアドバイザリー業務に携わることを選んだ弊社参画メンバーについて、順次ご紹介させていただきます。
人材募集中
MACAPでは新しい仲間を募集中です!ぜひチェックしてみてください。
今回紹介するMACAPメンバー
村上 祐也(Yuya Murakami)| MACAP事業本部長
2015年より野村證券の投資銀行部門にて、インダストリアルズ・セクターに所属し大手総合電機、エレクトロニクス、重工業などのクライアントに対し、M&Aやファイナンス提案等の業務を担当。その後企業情報部へ異動し、ヘルスケア、コンシューマー、リテール・セクターにてM&Aアドバイザリー業務(エグゼキューション)に従事。名古屋駐在時には大手自動車メーカーへのM&Aやファイナンスの提案および医療機器スタートアップのIPOなどに従事。
東北大学工学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科修了
インタビュー動画
インタビュー内容
00:00 自己紹介
00:05 Q1.これまでの経歴
00:41 Q2.MACAPに転職したきっかけ
01:04 Q3.現在の業務内容
01:22 Q4.MACAPの状況
02:09 Q5.今後の展望
※YouTubeの概要欄には上記話題に直接飛べるタイムスタンプがありますので適宜ご利用いただければと思います。また動画の視聴が難しい場合は下記の村上による自己紹介記事も合わせてお読みください。
環境工学から金融の道へ。シビアな環境で鍛えられた日々
MACAP事業本部長の村上祐也です。私は新卒で入った野村證券を経て、2019年2月、12人目のメンバーとしてM&Aクラウドにジョインしました。
学生時代は理系で、学部では半導体、大学院では排気ガス等の光化学反応を研究。卒業後はメーカーの技術職などを経験した後、数年後に起業――というのが漠然としたプランでした。しかし、毎日ラボに通って実験を繰り返す中、私は研究生活に今一つ没頭しきれない自分を感じ、その思いは大きくなるばかり。周りが就職活動を始める中で進路に迷っていたとき、投資銀行に就職していた先輩の話を聞き、その時初めて金融の世界に触れ、その中でもM&Aのダイナミズム、スケールの大きさに引き付けられました。
大学院時代にスイスに留学したことも、金融業界への関心につながりました。スイスは国土の広さでいえば九州くらいの小国ながら、UBSやクレディスイスを擁する世界でも有数の金融の国。ユーロ圏の中に位置しながら、スイスフランという独自通貨を持ち、欧州の中でもその経済力で存在感を放っている点にも興味を引かれました。加えて、留学生活でさまざまなバックグラウンドをもつ学生と接する中で、グローバルな仕事がしたいという思いもふくらみました。
帰国後に内定を頂き、配属された野村證券の投資銀行部門では、想像以上にハードかつチャレンジングな経験ができました。クライアントは、日本を代表する一流企業ばかり。チームの一員としてですが、日経の1面に載るような案件にも携わり、「日本経済にインパクトを与える仕事ができた」というやりがいもありました。切れ者ぞろいの先輩たちについていくのは大変でしたが、M&Aをはじめとした学びも多く、シビアな環境で自分を成長させることができました。
“手触り感”のある挑戦がしたい。M&Aクラウドの夢にすべてを賭けて
とはいえ、私は元々大企業に一生勤めることは考えていませんでした。建築会社を経営していた父への憧れから、漠然とですがいつか経営者になると思い決めていたからです。幼い頃から周りにも経営者になると明言していたのを覚えています。
野村證券で一通り業務にも慣れて落ち着き始めた頃、いよいよ次の選択をする時期だと感じた私は、進むべき道を模索していました。野村證券では、アドバイザーとしてのスキルや専門性を磨き続けることはできますが、大企業ゆえに手触り感を持って事業を学ぶことは難しい。起業するために一度インターネットビジネスを経験するのもよさそうだと思い、サイバーエージェントやDeNAなどの大手ネット企業への転職も視野に入れていました。
M&Aクラウドとの出会いがあったのは、ちょうどその時期です。起業したい気持ちはあっても本気で取り組みたいトピックやアイディアは持ち合わせておらず、モヤモヤしていた私の心に、CEO 及川の語る大きな夢がまっすぐ飛び込んできました。「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を起こす」「そして時価総額10兆円の会社を創り歴史に名を残したい」という言葉に、ここが私の次のステージに違いないと直感。当時まだM&Aクラウドは五反田のワンルームマンションで10人程度が働く小さなスタートアップ企業でしたが、及川のピュアな志に動かされ2019年1月に入社をしました。
初体験尽くしの事業部立ち上げは、プレッシャーとの闘い
M&Aクラウドでの私のミッションは、まだアドバイザリーサービスが確立していないM&Aクラウドで自らアドバイザーとして売上を立てながら、その資金を活用して新メンバーを採用し、アドバイザリーのチームをつくること。私と数カ月遅れて入社したメンバーの二人で、まず一定の売上をつくらないことには、次のステップに進めません。私の担当した大型の案件は成約までに1年以上かかったこともあり、毎日がプレッシャーとの闘いでもありましたが、死ぬ気でやり抜きました。
投資銀行ではチームで案件を担当するのが基本のため、一人で案件を担当するのも初めてなら、事業部を立ち上げるのも初めての経験でした。リーンキャンバスを書いたり、及川をはじめいろいろな人にアドバイスをもらったりしながら、この業界で勝ち抜くための作戦を練り、事業成長の計画を立て、採用戦略を考え、それを達成するための施策を考えるところまで、すべて手探りで進めました。
アドバイザリー業務は前職での経験があるため大体の動き方などは掴めていたものの、採用活動に関しては全くの未経験で、「どこから候補者にアプローチすればいいの?」という状態からのスタート。よい候補者に出会えた後、どうしたらM&Aクラウドに魅力を感じてもらえるかも難問です。将来の組織図の設計から採用ペルソナの設定、そして採用ペルソナに刺さる表現や訴求ポイントを自分なりに考え抜き、会社紹介資料も面談時のトークも、ブラッシュアップを重ねました。
工夫のかいあって、2年経った今、事業部のメンバーは10名まで増えました。嬉しいのは、全員がM&Aクラウドの掲げる思想やここで得られる経験に魅力を感じて、大企業から転職を決断してくれたこと。私たちとチャレンジを共にするために、大企業の年収や安定性を犠牲にして来てくれたということです。プロフェッショナル意識が高く、優秀な部員たちのおかげで、アドバイザリーサービスの年間売上も数億円規模になっています。
MACAPらしいやり方で、MACAPにしか出せない価値を
私自身、今もプレイングマネージャーとして、アドバイザリー業務を続けています。野村證券時代は、社会的インパクトの大きな案件に携われることがやりがいでしたが、今はクライアントの経営者に寄り添い、近い目線でサポートし、感謝してもらえることが最大の喜び。一業者というより、会社の未来をつくっていくパートナーとして認めていただけることが、私たちMACAPの誇りです。無事成約し、「村上さんに頼んでよかった」という言葉を頂けたときは、心の底からやりがいを感じます。
ただ、単純に「スタートアップM&Aに強いファーム」というだけでは、MACAPがM&Aクラウドの一事業部として活動している意味はないと思っています。アドバイザリー業務で売上を立てることはもちろん重要ですが、それをどう投資し、マッチングプラットフォームの進化、会社としてのステップアップにつなげていけるか。私も常に考えていますし、既存のメンバーにはもちろん、今後入社してもらうメンバーにも真剣に向き合ってほしいと思っています。
日常業務の中では、どうしても目の前の売上に意識が行ってしまうため、四半期ごとにロングミーティングを開き、1年後、2年後のMACAPのあるべき姿を話し合っています。ちなみに、初回のミーティング会場は下町のスーパー銭湯(笑)。リラックスすると発想も柔軟になりますし、お互いの意見に触発されて、思ってもみなかったアイディアが生まれます。
MACAPらしいやり方で、MACAPにしか出せない価値を発揮していくために、今、何をすべきか。喧々諤々議論しながら、チームの力で、新たな地平を切り開き、M&A業界に流通革命を起こす一助となれるように今後も邁進していきます。