7割近くの社員が集う社内勉強会「M&A道場」の目指す先は、T型よりも突き抜けた「十」型人材の育成にあり!
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7割近くの社員が集う社内勉強会「M&A道場」の目指す先は、T型よりも突き抜けた「十」型人材の育成にあり!

こんにちは! 「Update M&Aクラウド」編集部のみょんです。

リモートワークになる前、当社オフィスでは毎日夕方になると、一部社員たちの苦悶の叫びが響き渡っていました。当社の部活第1号、「筋トレ部」のメンバーです。自他共に認める筋トレマニアの部長が考案したメニューにハマり、「筋トレとはまさに人生なり」を座右の銘にする部員まで現れました。

そんな鍛錬好き(?)が集まる当社に昨年秋、新たに誕生したのが「M&A道場」。こちらは部活ではなく、仕事に直結する取り組みです。M&Aの現場経験豊富なメンバーが師範役を務め、営業やITエンジニアなど、M&Aの専門家以外の社員も加わって、M&Aや金融、経済関連知識を強化しています。

もとは2019年から毎週続けられてきた勉強会をリニューアルし、新機軸の企画も追加して「M&A道場」を開いたのは、M&Aのアドバイザリー業務を行う部門、M&A Cloud Advisory Partners(MACAP)に所属する三浦と岸です。ときには社員の7割近くが集う「道場」は、当社が目指す「十」型人材(いわゆる「T型」人材よりも、さらに上に突き抜け、高い専門性と幅広い知識に加えて、Investor視点も兼ね備えた人材)の育成を体現する場にもなりつつあります。

今回は、そんな面白くてためになる勉強会運営の秘訣を三浦と岸が語ります。社内のノウハウ共有やスキルアップ策に悩まれている皆さん、ぜひご一読ください!

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▲「M&A道場」を率いる、M&A Cloud Advisory Partners(MACAP)の三浦 健嗣(左)と岸 貴大(右)

はじめまして! MACAPの三浦と岸です。M&Aクラウド社員のM&A業界知識を向上させるため、さまざまな活動を展開しています。私たちが担当になってまだ4カ月ですが、ここまで工夫を重ねながら、活動を進化させてきました。今回、その現状をご紹介することで、同じように社員のレベルアップを図りたいとお考えの皆さんにとって、何かのヒントになれば幸いです。

はじめに:道場生(社員)たちのM&A知識レベルはまちまち

まず、M&Aクラウド社内の業界知識レベルについて、現状をご紹介します。私たちMACAPのメンバーは、ほぼ全員が前職でM&Aの現場を経験しています。このほかカスタマーサクセス部やコーポレート事業本部、経営企画部にも、M&A会社や投資会社、CVCでの勤務経験を持つ者がいます。

一方、マッチングプラットフォームの開発を担うエンジニア、掲載契約の獲得を担当する営業、掲載記事の執筆を行うライターなどは、いずれも入社前にはM&Aとは関わりのなかったメンバーばかりです。また、プラットフォーム利用企業のサポートを行うカスタマーサクセス部のメンバーも、M&Aの専門知識は入社後に学んでいる者が多いです。

こうした背景を踏まえ、私たちは、①MACAPやカスタマーサクセス部のメンバーが日常業務で必要となる業界知識をレベルアップ&アップデートする②エンジニアや営業、ライターなどがM&Aプラットフォームの運営に関わる上でプラスとなる業界知識を身に付ける、という2つの目的を見据え、取り組みを進めています。

現在の活動内容は、3種類あります。

①M&A知識のある社員が持ち回りで講師を務め、各自の得意分野や時事ネタについて解説する「セミナー」(週1回開催)

②同じく社員が持ち回りでライターを務め、M&Aのアドバイザリー関連ノウハウを書き溜めていく「ライブラリ」(週1本掲載)

③クイズ形式で楽しみながらM&Aや金融、経済分野の豆知識を学べる「一問一答」(週2回開催)

これらを私たちが担当を引き継いだ際、社内公募で命名した独自ブランド(?)「M&A道場」のもとで展開しています。では、3つの活動を順にご紹介していきます。

企画①:社員講師陣のプレゼン力で魅せる「セミナー」

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「セミナー」は、私たちが入社するはるか前、2019年11月に始まった活動で、もう1年以上続けられてきました。当初は「CS(カスタマーサクセス)勉強会」という名称で、主にカスタマーサクセス部メンバーのレベルアップを目的にスタート(ただし、他部門からの参加も歓迎しており、MACAPや営業メンバーが加わることもよくありました)。当時の担当者はほぼ一人で毎週の講師も務めており、準備が大変だったと思います。

2020年秋に私たちが担当を引き継いだ際、以下の点をリニューアルしました。
①講師はM&A業界に詳しい社員数名が持ち回りで務める
②名称を「M&A道場」に改め、全社員を参加対象とする
③セミナーの録画映像をYouTubeにアップ(社内限定公開)し、商談や取材などで当日参加できなかったメンバーも見られるようにする

①は、ちょうどこのころ、私たちを含め、M&Aの現場経験を持つメンバーが相次いで入社し、ローテーションを組めるだけの人材がそろったことから、よりサステナブルな運営体制をつくることにしたものです。②と③については、M&Aプラットフォームを運営する会社として、開発や営業、ライティングなどのメンバーも、今後は積極的に業界知識を付けていくことが望ましいと考え、そのための環境を整えることを目指しました。

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▲録画映像の編集を担当する岸。隙間時間に手軽に見られるよう、1時間弱のセミナーのハイライトを抜粋し、10数分にまとめています

新体制でのセミナー開催がスタートして約3カ月、参加者数は大幅に増えました。この間、社員数も増えているため、単純な比較はできませんが、特にエンジニア陣が多数参加するようになったことは大きな変化。約35名の社員のうち、20名超がリアルタイムで参加する回が続いています

講師陣には、通常、担当予定日の約1カ月前に私たちから声をかけ、テーマ設定とプレゼンの構想・資料づくりを進めてもらいます。よく知っているテーマであっても、いざ発表するとなると調べなければならないことも多いもの。講師陣からは、セミナー本番が「プレゼンの練習になった」という声に加え、「発表準備自体が自分の勉強になった」という声もよく聞かれます。

テーマ例:
・商社におけるM&A全容
・CVCからみるM&A
・シードファイナンス
・令和3年税制改正大綱(M&A関連)について
・成約案件レビュー

上記のうち、前の2つは担当講師の前職での経験をベースにした内容です。一方、後の3つは講師ローテーションの順番とは別に、テーマありきで企画が持ち上がり、差し込みで開催することになったものです。

今や私たち二人だけでなく、他の講師陣も、より面白くてためになるセミナー開催に意欲を燃やしており、日常業務の中で「これについては詳しく知っておいた方がいいから、セミナーで取り上げたいね」「その知見はすごいから、ぜひセミナーで披露してほしいな」といった会話が交わされるようになっているのです。こうして生まれた差し込みテーマのときは、企画から2週間ほどの短期間での開催を実現しています。

参加者の満足度も高く、2月に行ったアンケートでは、約9割の参加者が「満足」「ほぼ満足」と回答。さらに、ほとんどの回答者が「今後取り上げてほしいテーマ」を具体的に挙げています。中には「PL/BSの初歩から解説してほしい」といった回答もあったところを見ると、おそらくCS勉強会時代には参加していなかったようなメンバーも、今は前のめりに知識習得に励んでくれているようです。

企画②:社員のノウハウを集結し、オリジナルのM&Aの教科書を作る「ライブラリ」

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「セミナー」は講師の生の解説を聞くことができ、質疑応答もできることから、参加者にとっても、講師自身にとっても、得るものの多いイベントです。一方で、後々その内容を全社で共有し、現場業務に活かしていくうえでは、動画から参照したい情報をパッと取り出すことはなかなか難しいのが現状。そこで、日常業務に即したノウハウ系のテーマについては、テキストの形で情報をまとめていくことにしたのが「ライブラリ」です。2020年12月から本格スタートしました。

テーマ設定にあたっては、担当者自身の関心事を取り上げる場合のほか、セミナーと同様に、業務中の会話をヒントにしたり、社内コミュニケーションに活用しているSlackで、社員の知りたいテーマを募集したりするケースもあります。

テーマ例:
・IPO価格の決まり方
・減資手続きまとめ
・海外M&Aプラットフォーマー
・上場会社の買い方

ライブラリの記事作成には、情報共有サービス「esa」(https://esa.io/)を活用しています。ほぼシンプルテキストでの入力作業で、セミナー準備に比べれば担当者の負担は軽いですが、特に本来業務が佳境の時期に担当が回ってきてしまったりすると、ハードな作業になることもあります(セミナー講師とは、担当時期が重ならないよう調整しています)。

これまでのところ、ほぼ毎週、穴を空けることなく記事アップを続けており、担当のみんなに感謝しています! このペースで、今後も当社オリジナル、かつ現場ニーズに根ざした「M&Aの教科書」を充実させていきたいです。

企画③:ゲーム感覚で、難解なM&A・経済用語に親しめる「一問一答」

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「セミナー」と「ライブラリ」がガチの学習プログラムであるのに対し、「一問一答」は、かなり遊びの要素の入った取り組みです。Slackのアンケート機能(現在は「Simple Poll」)を活用し、「M&Aに限らず、経済情報や株式市場等ビジネストークや教養としても使えるお題」を取り上げた選択式クイズを出題。参加者は、Slack画面上のボタンをポチっとするだけで回答できる仕組みです。月間の正答数ランキングや連続正答者を発表し、ゲーム感覚で参加し続けてもらえるようにしています

問題例:
・2019年にみずほ総研より公表された、M&A取引合計金額を株式時価総額で割った「企業の回転率」は何%でしたでしょうか?
①1.8% ②4.5% ③12.5% ④20.3%

・新会社法により、有限会社を新規設立することはできなくなりました。現在残っている有限会社で特別な措置を講じていない場合、有限会社がM&Aをする際の承認機関はどこになるでしょうか。
①代表取締役 ②取締役会 ③株主総会 ④役所への申請

・2021年の与党税制改正大綱にて、「経営資源集約化税制」が提案されており、一定条件を満たし認定を受けることで買収費用を一定程度損金算入できます。提案されている当該制度では何年後から損金算入分の金額を取り崩すことを予定しているでしょうか?
①3年 ②4年 ③5年 ④6年

私たちは、日常業務ではM&Aの現場に接していないメンバーにも、いずれは「セミナー」でディスカッションができるようなレベルに達してほしいと期待しています。それにはまず、M&Aや金融の用語に親しんでもらうことがファーストステップ。とはいえ、M&A用語、金融用語はそもそも指している内容が硬いので、親しみやすく解説するにも限界があります。それなら、解説の仕方にこだわるよりも、「ゲーム形式」という立て付けの面白さで、社員を引き付けたいと思い、「一問一答」を考え出しました。

参加者のみんなには、最初は当てずっぽうでも回答してみて、正解発表時に内容を理解してもらえたら、それだけでも知識は増えていくはず。さらに次の段階では、正答数トップを目指し、自分で調べてから回答してくれるようになったら大成功、というのが私たちの目論見です。この場合、ネット検索などでの「カンニング」は決してNG行為ではなく、むしろ一番身に付く勉強方法だと考えています。

2020年11月に「一問一答」をスタートし、これまでのところ、月間の回答率は、目標にしていた全社員の2/3を達成。社員の目につきやすいよう、クイズの投稿時間を変えてみたり、リマインドメッセージの自動送付を導入したりしながら、さらなる向上を目指しています。

将来的には、MACAPのブランディングの一環として、この「一問一答」のようなクイズ形式のコンテンツを社外に発信していく構想も持っています。そのときには、今、社内で投稿している問題の中で、特に盛り上がったものを厳選して二次活用することで、コンテンツのクオリティを担保したいと考えています。

今後に向けて:次に目指すは「M&A with Tech道場」⁉

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▲エンジニア陣が積極的に「セミナー」に参加する現状に、確かな手応えを感じていると語る三浦

この4カ月、MACAPやカスタマーサクセス部はもちろんのこと、全社員のレベルアップにつながる活動を目指し、「セミナー」をリニューアルするとともに、新たな取り組み「ライブラリ」「一問一答」を投入してきました。「セミナーの場で、職種を超え、全社参加のディスカッションが盛り上がる」といったレベルに達するには、まだ少し時間がかかるかもしれません。とはいえ、すでに開発部門のメンバーがセミナー中にたくさんのコメントを寄せてくれたり、一問一答で連続正答記録に挑戦してくれたりしているのを見ると、確かな効果を実感します。

一方で最近、私たち二人がよく話し合っているのは、「逆に、私たちMACAPのメンバーがプログラミングやITインフラ関連のインプットを受けたとしたら、どれだけ理解できるだろう?」ということです。もし今、当社のエンジニア陣が自分たちの関心事を取り上げたセミナーを開催したら、今度はM&Aの専門家である私たちの方が、「飛び交うIT用語が分からない」レベルでつまづくことが予想されます。

M&Aクラウドのミッションは、「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」です。それを考えると、M&Aだけでなくテクノロジーに関しても、全社員が一定の知識レベルを持っていることが望ましいはず。実務面から考えても、私たちが接する買い手・売り手ともにIT企業の割合が多く、M&Aニーズや売り手の強みを的確に理解するためには、ITの知識はあればあるほど役に立つのです。

今の「M&A道場」を、次は「M&A with Tech道場」へと進化させ、各自が自分の専門分野を極めつつ、M&Aについても、ITについても一通りの話ができるレベルになったら、会社としてのパワーは今の何倍にも大きくなるでしょう。今はまだアイディア段階ですが、いずれは開発部門とも連携して、そんなハイレベルな取り組みにもチャレンジしていきたいと考えています。


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