M&Aってそもそも何?転職?CEOにM&Aについて聞いてみた。
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M&Aってそもそも何?転職?CEOにM&Aについて聞いてみた。

こんにちは!ぼっち人事の戸澤です。
今回は、CEO及川厚博に人事の私が「そもそもM&Aってなんだっけ?」という疑問をオフィス周辺をぶらり散歩しながら聞いてみました。

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▲オフィス出発!「M&Aとは?」他メンバーも一緒に

M&Aってそもそも何ですか?ネガティブなもの?

(戸澤)M&Aってそもそもなんですか?

(及川)M&Aとは、「Mergers(統合)」and「Acquisitions(買収)」の略で、直訳すると「合併と買収」という意味です。

(戸澤)世間的にネガティブなイメージあるって聞きますけど、それってなぜですかね?

(及川)M&Aは劇薬だからかなと。会社買うとか売るとかって大きな話で、最後の手段と言われることが多いので。新規事業作るのではなく買うとか、自社で出店するのではなくて買うとか。売り手側でいうと、会社を潰すのではなくて売るとか、継がせるのではなくて売るとか。競合よりも圧倒的なシェアで勝つために、一部株式譲渡するとかという話もあるかもしれないし。劇薬なんですよ。なんでネガティブに見えるかと言うと、そもそもネガティブな状態というか、ピンチをなんとかするためにM&A使っているし、多いし多いように見えるっていう。もちろんピンチなM&Aばかりではないけど、目立つよね。

(戸澤)なるほど。そういう意味だと、そもそもピンチだったものがM&Aでなんとかかなるなら良いんじゃないの?って感じですね。
でも、そんなピンチな会社を買う買い手のモチベーションって何ですか?

(及川)上場企業が会社を買う場合はもちろん営利目的。買うことによってどんなリターンがあるか株主に示さないといけないですよね。ちゃんとしたリターンが出るか、儲かればやるって感じ。なぜピンチな会社を買っても良いのかというと、ピンチだけどピンチは一生は続かないじゃないかと考えていて、潜在能力高い、市場も伸びるはず、だから買う。自分がそのピンチを救える武器を持っていると思うから。

(戸澤)ふむふむ。そんな中で売り手が経営を続投するケースもありますけど、うまくいくものなんですかね?

(及川)目立つケースは辞めてるケースだと思うけど、そもそも経営者が残ってM&Aするって最近の話。中小企業M&Aの主流は事業承継のM&Aで、引退が前提だったので。経営者が残るっていうのはスタートアップのM&Aぐらいかなと。もちろんうまくいかないケースもあると思います。採用と同じようなイメージ。買った側もどうやったらいいか分からないとか、売った側も意外とカルチャーフィットしないとか。そこらへんはスタートアップM&Aの未成熟なところだと思います。

実際に会社を売るってどんな感じ?

(戸澤)及川さんも前の会社を売ったわけですけど、前の会社を売った時の状況は?

(及川)色々思うところはあった中で、一番は「違うことをやりたくなったから」が大きいですね。
経営者が目指しているビジョンがあって、それを達成するために法人があるわけですが、会社をやり続けていたらビジョンに近づくはずのところ、0から始めた方が近いと思ったからですね。

(戸澤)なんかそれだけ聞くと自分勝手な都合に聞こえますけど、、、。

(及川)従業員目線で見ても入社した時に求められたことから途中でガラっと変わるの、結構辛くないですか?それだったら、その事業をやりたい会社に売って従業員もやりたいことを続けられた方が幸せかなと。

(戸澤)確かに。

(及川)よく聞くのが、経営者自身のモチベーション上がらないとか、正直飽きたとか、そんなモヤモヤした状態を抱えているって話。そういう時は絶対会社伸びないし、そういう状態で経営するのは従業員にとっても不誠実だから、売るのは一つの手段になるかなと。

(戸澤)なるほど、、、。経営者目線のM&Aについてのイメージはだいぶ湧いてきました。

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▲目的地に向かう。「会社売るってどんな感じなんですか?」

M&Aを自分ごとに感じられなかったあの頃


(及川)元々どんなイメージを持っていたの?ネガティブなイメージって持っていた?

(戸澤)私はどちらかというとフラットとというか。自分とは遠い世界の話って感じでした。

(及川)日経新聞には載ってるけど自分には関係ないなーみたいな?

(戸澤)そんな感じです。前職(損害保険会社)では、各社の買収劇が取り上げられてましたけど、自分ごとには感じてなかったですね。

(及川)なるほど。例としてインターネット産業に絞って話をすると、とあるソーシャルゲームが当たったとする。そうしたら、他のゲーム会社の売上は下がる。自社のユーザーが流れていってしまう。何が起きているかというと、市場はすでにピークを迎えていて、これ以上、自社プロダクトで対抗しても勝てなくなるという状態が起きている。そんな時、次に勝てる手段は何かというとM&A。市場が成熟するとM&Aって起きるんですよね
今までインターネット産業って、M&Aは多くなかった。「M&Aは劇薬」で例えると、薬がなくても伸びていたわけです。でも、市場が成熟してくると、大きいM&Aをやらないと、これ以上伸びていかない。インターネット産業は成熟を迎えてきているので、これからもっとM&Aが増えてくると思います。そもそも、日本の産業はほぼ成熟しきっているので、今後もM&Aは増えるっていう。

(戸澤)なるほど。市場が成熟するとM&Aするんですね。ただ、まだ自分には遠い世界な感じあります、、、。

(及川)今後M&Aが増えて行く中で、M&Aから入ってきた仲間をどのようにマネジメントするかとか、新しく入ってきた会社や仲間とどのように連携取っていくかというPMIのスキルが各従業員にも求められてくると思います

PMIとは
Post Merger Integrationの略。買収後の経営統合作業のことを指します。M&Aを実行する意味は、統合シナジーを早期に実現し、企業価値を向上させることにあります。その統合効果を最大化するための統合プロセスのことです。対象範囲は、経営、業務、意識など統合に関わるすべてのプロセスに及びます。

(及川)M&Aが当たり前になってくると企業としてはそういう異質な人と働くスキルを求めるし、より部門間シナジーが求められていくと思います。
また、事業責任者が会社を買う時にデューデリジェンスしないといけないケースや、M&Aの意思決定に絡むようになってくるケースがあるので、事業責任者にはM&Aの知識・スキルは必要になってくると思います。人事やコーポレート部門の人にとっても必要知識になってくるのでは?

デューデリジェンス(Due Diligence、DD)とは
対象会社の経営実態やリスクを把握するために行う企業の精査のことです。 M&A実施の判断に際して、買主側の取締役の善管注意義務を尽くす手段として実施されます。主に財務DD、法務DD、ビジネスDDの3種類があり、財務DDと法務DDは会計事務所や法律事務所などの外部の専門家に依頼し、ビジネスDDは買い手企業が自社で実施することが多いです。(ただし、最近ではビジネスDDも第三者によるフラットな意見を得るために外部のコンサルティング会社に依頼するケースも徐々に増えてきています。)

(戸澤)一気に自分ごとに見えてきましたね(笑)。

(及川)絶対に必要なスキルかというとそうではないかもしれませんが、差は出てくると思いますね。M&Aは確実に増えていきますし。

M&Aによって解決できる社会問題って何?

(戸澤)M&Aが増えることによって解決できる社会問題って何なんですかね?

(及川)社会問題には主に事業承継問題とスタートアップのEXIT問題があります。
まず事業承継でいうと、現状、経営者が高齢で後継者不在の黒字企業が約60万社存在するのに対して、中小企業M&Aの件数は年間1,500件程度しかない。このままだと、日本の雇用や産業が衰退してしまうよね?
経営者個人までフォーカスすると、手塩にかけてきた会社が誰も継がなくて終わる。経営者って常にリスク取っているので、それがバッドエンドで終わるっていうのはかわいそうな話だなと。

スタートアップでいうEXITにおいては、資金調達環境は改善してるけど、ここ数年のIPO社数は横ばいで約100社ぐらい。スタートアップのEXIT手段にIPO以外の出口が増えないと、投資家は損をするし、結果として、次の世代への資金循環が止まる危険性があるよね?と。それを解決していこうよと。
これも経営者個人までフォーカスすると、スタートアップ経営者のキャリアがIPOしかできないというのは、相当メンタル的にキツイ。IPOっていうのは、一生上場企業の社長やるみたいな、終身雇用みたいな感じなので。途中で「やっぱり違った、転職したい」という時こそのM&Aだと思います。自分がモヤっとしたときに「これは違う」ってなったら辞められるっていうのは健全な状態だと思います。経営者や政治家に対して、みんな神みたいな完璧さを求めていますけど、、、。まあ、人間ですよっていう。経営者も転職あってもいいんじゃないですか?

M&Aって転職?

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▲目的地到着!「M&Aは転職だ!」

(戸澤)M&Aって結婚に例えられるケースは聞いたことあります。転職は初めてです。

(及川)転職で例えているのは僕だけかもですね。「会社と会社の結婚」って捉えられるケースはありますね。ただ、これには売り手経営者の視点は入ってないですね。経営者個人の目線で言うと、M&Aは転職ですね。確かにピンチな時に会社を売るケースが多いんだけど、ピンチな時にしか使えない手段っていうイメージが大きすぎると腰が引けたりするので。腰が引けてM&Aの手段を使えないというのは残念だなと。

そういった意味で、M&Aのイメージチェンジ、アップデートは大事だと思いますね。

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▲目的地は新宿御苑でした!残念ながら閉園、、、。タッチの差で入れず。

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