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企業価値最大主義を体現した“誰よりも事業理解が深いCFO”として、IPOと時価総額10兆円を見据えた基盤をつくる

M&Aクラウドは8月18日、4名の執行役員就任を発表しました。M&Aクラウドの創業初期からメンバーに加わり、これまでCFOや事業部長を務め、今回改めて執行役員CFO(最高財務責任者)に就任した村上に、現在注力している取り組みと今後の抱負をインタビューしました。

村上 祐也(むらかみ ゆうや)
株式会社M&Aクラウド 執行役員CFO

東北大学工学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科修了
公益社団法人日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
2015年新卒で野村證券株式会社へ入社。インベストメント・バンキング部門にて、インダストリアルズやコンシューマー、ヘルスケア業界の企業に対するM&AやIPO等の提案やエグゼキューションに従事。 2019年1月にM&Aクラウドに入社。M&Aアドバイザリーを担うMACAP事業本部長を務めながらCFOとして資金調達やM&Aを手がけた。

上場を見据え、お金の流れを見える化する

――村上さんは2022年12月からこれまで、CFOとともに経営企画業務に携わってきました。注力してきたことは?

昨年までは十分に時間を割けていなかった経営企画業務に、今期は私を含め2名体制で、会社としてしっかりと意志を持って進めてきました。

日々の経営課題に向き合って解消していくことはもちろん、大きなテーマとして具体的にやったことは、まず予実管理の精度を上げること。それから事業部ごとのP/Lの作成。そして、年間計画のローリング(見直し)を、1年間から半期に短縮して実施したことです。

つまり、お金の流れを見える化し、それに基づいて投資の意思決定をし、機動力を持って計画の修正と実行することに取り組みました。これらは上場後に投資家から説明を求められるポイントであり、その第一歩を踏み出したところです。

――これまでのキャリアでCFOや経営企画業務の経験はあったのですか?

CFOや経営企画を担うのはM&Aクラウドが初めてなので、当社経営顧問の井上さん(※)や、メンタリングをお願いしている他社の先輩CFOに、経営管理の手法やCFOとしての振る舞いを教わりながら手探りでやっています。どの分野でも同じですが、自分の一歩先のフェーズにいて、自分のやろうとしていることを既に経験している人に直接聞くのが最も効果的な学びだと考えています。

※井上正樹氏:元ウェルスナビ取締役CTO・COO。2022年6月よりM&Aクラウドの経営顧問として経営全般について幅広くアドバイスをいただく

――M&Aクラウドには複数事業があるため、経営管理には難しい部分もあるのでは?

確かに、考える論点はたくさんあって難しいですね。当社は複数の事業部を持ち、事業部によってフェーズだけでなく、お客様の属性・ニーズ、サービスの売り方、提案の仕方なども異なります。
そのため、全社で統一すべき基盤はブレないようにしつつも、各事業部にとって、最適なお金の使い方を意思決定していきたいと思います。

M&Aクラウドの変わらないもの、変わるべきもの

――村上さんは社員10名ほどの時期に入社しました。現在、社員は約70人になりましたが、入社当時と今で、変わらない部分と、変わった部分を教えてください。

変わらないところは、会社のカルチャーとそれを担う「人」の部分です。当社では「M&Aクラウドらしい人」を「気合いが入っていて、いいやつ」と定義していますが、このコンセプトは社員10人の頃から変わっていません。

変わった部分はいろいろあります。創業期は、「とりあえずスタートして、走りながら見直そう」ということも多くありました。しかし現在は、上場を具体的に目指すレイターステージなので、仕組み化制度設計などを強く意識して進めるようになっています。

――今後は役割分担も重要になってきますね。

業務の目的を明確にして、会社がやりたいことと社員個人がやりたいことをすり合わせて、各自の役割分担を決めていくことが大事になります。とはいえ、「M&Aクラウドらしさ」を前提に採用しているので、役割分担の合意も比較的スムーズにできています。

例えば、私はファイナンスのバックグラウンドを活かして会社経営をやりたいという思いから、CFOという役割を担うことを見据えて入社しましたが、CFOという役職にこだわっているわけではありません。当社が大切にしている考え方である「企業価値最大主義」に共感を抱き、「自分が今、企業価値に貢献できるポジションはどこか」を常に考え、実践してきました。

ですから入社したばかりの頃はプレイヤーとして売上もつくったし、採用やマネジメントも行うことで事業立ち上げにも携わった。今はCFOとしてお金を管理したり、上場準備したりしている。それもこれも、自分が企業価値を最大化するために最適なポジションだと思っているからです。

――資金調達業務ではどのようなことを心がけていますか。

投資をして事業を伸ばしていくためにも、常にいろいろな資金調達の手法を考えています。ただ、銀行から借り入れするにしても投資家から出資を受けるにしても、資本コストが発生します。そのコストを上回る収益を会社として生み出さなければなりません。資金の使い道を考える時もその点を強く意識したいと思っています。

会社の目指す方向性と社員のやりたいことをすり合わせる

――村上さんは採用にも多く携わっていますね。採用活動についての思いは?

私はM&Aクラウドに入社して4年ほどの間に、M&A Cloud Advisory Partners(MACAP)のメンバーを中心に20人近くを採用しました。現在の全社員のうち3分の1ほどを私が採用したことになり、中には今ではMACAPを卒業して、他部門のトップを務めているメンバーもいます。社内で広く活躍できるメンバーを多く採用できていることは私の強みかなと思っています。

私は採用のプロではありませんが、入社希望者との面談では、根底にある価値観やキャリアビジョン、将来やりたいことを聞き出し、会社として大事にしているミッション・ビジョン・バリューや今後取り組みたいことをしっかりと伝え、お互いの目線をすり合わせることを大切にしてきました。ここにこだわってきたことが、各メンバーの入社後の活躍にもつながっていると自負しています。

――現在は上場に備えてバックオフィスづくりを進めていますね。

当社にとって上場はゴールではなく、一つのマイルストーンです。当社が目指す「時価総額10兆円企業」を達成するためには、強い基盤が必要で、あくまでその強い基盤を作るための上場やバックオフィスの強化だと考えています。

上場に向けて、さまざまなルールや仕組みが増えていきます。ただ、単にルール化するのではなく、これによって企業運営のリスクが減り、結果として会社の成長につながることなどを丁寧に全社員に共有しながら進めていきたいと思います。

――村上さんの考える「M&AクラウドのCFO」とは?

ファイナンスはあくまでもツールでしかありません。会社にとって大事なことは事業をグロースさせ、企業価値を上げること。そのためにファイナンスも採用活動もするし、プレイヤーもやるし、バックオフィスづくりにも取り組んできました。

私はこのような経験があるからこそ、深い事業理解に基づいてCFO業務に取り組める点が強みだと思っています。これからも、そんなふうに企業価値最大主義を体現すべく、フットワークよく動けるCFOであり続けたいと思います。

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